注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2017年10月29日日曜日

群馬県_吉岡町_南下古墳群C号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※南下古墳群駐車場に駐車すると目の前にドン!とあるので、存在感を示すC号墳。開口が東方向で、日光の入射があるので手持ちのStructureSensorには不向き。SfMのみの作成になった段階で、南下古墳群のなかでは後回し決定。ずいぶん日が高くなった時間に、なぜか小学生が引っ切り無しにC号D号E号に潜っていく光景が。どうも、春休みの宿題で町の史跡をめぐっているとのこと。3Dデータを提出するような小学生もそろそろ出てきますかねぇ。

南下古墳群のなかでは、唯一の無袖。榛名山の噴火があっても、影響のありそうな場所に古墳作りを開始するという、何だか現代にも通じる話です。吉岡町には、ほぼ東向きに開口している古墳がまだあったような気が。

2017年10月24日火曜日

3次元計測しているiPad画面を撮る

iOS11から追加された画面を動画で記録する機能。今までは、別にMacを準備したり別のソフトを買ったりという手順が必要だったと思いますが、かなりお手軽になりました。

ということで、横穴墓の3次元計測しているところを動画で公開。




撮影対象は、横穴墓玄室(特に複雑な構造物なし)
使用機材は、iPadPro(A1674)とstructuresensor
ソフトウェアは、Roomcapture
ライティングにLEDランタンを使用しています。

録画を開始して3Dモデルの確認を行うまでが、1分15秒。片手でiPadとLEDランタンを持ち、横穴墓内を緑色格子が一周するように丹念に撮影していきます。緑色の格子頂点はiPadからの距離が計測できた箇所。多少動きが早いシーンもありますが、それ程無理無く連結されていきます。早く動かすと誤差が大きくなり、緑色の格子が大きく書き換わったり、連結が破綻するなどの状況となります。点群データのように誤りデータを除去できないため、撮影自体が最も重要な手順となります。

出来上がった何も手を加えていない3Dモデルが以下。



正解(発掘調査資料)が無いため、計測データの精度は不明。(ただし、SfM作成の3Dモデルとは同一にみえる)テクスチャに模様が出ていますが、テクスチャ用の写真を撮影したタイミングにより光の当たり方が違うためこのようなデータになります。

小さな玄室内を最もすばやく3D化する手法・・・と私は考えています。これ以上となると、深度センサー版のThetaのようなものしか想像できません。

なお、ZenfoneARでの3Dスキャンも併せて録画を考えていたのですが、どうもTangoとかち合う様でスクリーンレコーダーが動作せず。深度センサーの技術が違うため、少し時間はかかりますが、この動画と同じような状況になります。


2017年10月16日月曜日

愛知県_新城市_摩訶戸古墳群1号墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※他の方の写真を見ると、奥壁がせりあがってきているような印象の摩訶戸古墳群1号墳。実際には、それ程の急傾斜ではありません(比較が九州や美馬の石室・・・)。整然と積んでいるとは言い難い石室ですが、石材は意外と平滑です。

入り口のブロックも中々のインパクト(岩橋千塚A46以来)。看板の”あぶない よい子はここであそばない”もいい味出してます。

Photoscanで開口部と石室内部を一度に作ることが出来なかったので、別々に作成。連結にCloudCompareを使用しました。


2017年10月10日火曜日

泉崎横穴_旧保護施設扉?をなぜか3D化

昨年(2016)に泉崎横穴を見学した際に、iPadで何気に撮影したコンクリートの蓋。


昔の入り口だよーとおぼろげに説明を受けた気がするのですが、考えてみるとこれも中々年代物?雨天で右側取っ手が少し光を反射してしまったせいもあり、形状がちゃんと再現できていません。。

昭和10年 防護壁工事竣工
昭和25年~36年 入口扉等の改修等
平成 18 年 泉崎横穴外部環境修復(既存施設補修、前室設置など)
~~史跡泉崎横穴の取組 
古墳壁画の保存活用に関する検討会
装飾古墳ワーキンググループ(第9回)より~~

もし、昭和10年の物なら82年前、昭和36年でも56年前の物。
途中、不届き者が入り口を壊して乱入・・・壁画を一部損傷させる事件に立ち会ったかも知れない門扉。新保護施設の隣にひっそりと今後も保存?されていくのでしょう。


さて、今年(2017年)の公開日はというと、泉崎村のHPトップには見当たらず。。。
”平成29年広報いずみざき”を開いて、今月の行事を確認すると10/14。

2017年10月14日(土)午前10時~午後3時

福島県はきちんと定例化されているせいもあってか、福岡/熊本に比べて実施日を見つけづらい気がします。

2017年10月7日土曜日

Photoscan1.4.0で動画も入出力できるらしい

Agisoftは、エスパーか何かでしょうかね。動画の入出力機能が、次のバージョンで付くようです。(この小さなブログにまで、ロシアから多くのアクセスがくるのでインターネット上の意見などは収集していると思われます。)

早速試してみようとダウンロードしてみても、一つ前のバージョン。
フォーラムの方でお試し版がDLが出来るようになっていました。

Photoscan1.4.0プレリリース版
http://www.agisoft.com/forum/index.php?topic=7730.0
※1.3.4に戻すときには、一端アンインストールして旧バージョンをアクティベーションする必要があります。

動画のインポートは、動画を読み込んでフレームごとに画像に変換してくれる機能が付いたということのようです。PCに動画のコーデックがちゃんと入っていないと、切り分けてくれない模様。(スマホ撮影のmp4は注意)

動画のエクスポートは、水平/垂直の二種類から選択。360度回るような動画ができます。



動画撮影視点のファイル一端保存してエディタで開いてみると、なんとなく撮影XYZと角度などが書いてありそうな雰囲気。

写真撮る→3D化する→好きな視点で動画にする→説明音声やキャプションをつける→博物館で流す・・・なんてのも時間をかけて(品質を問わなければ)一人で出来るんですねぇ~。(以前より使用するソフトが一つ減った)

動画の入出力以外にも、他のソフトで作った3DモデルのインポートやDEM表示など面白そうな機能が増えそうなPhotoscan1.4.0。コスパがどんどん良くなっている気がします。

2017年10月3日火曜日

茨城県_五霞町_穴薬師古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※鉄の門扉にガードされている五霞町_穴薬師古墳。今回、所有者様と五霞町の許可を得て、3次元化と全天球撮影を行いました。目を引くのは、やっぱり奥壁の”五輪の塔”。昔の写真からは、全天球や3Dで色の変わっている少し下辺りまでが残っていた状況のように見えます。壁面の最下段はなぜか丸みを帯びた石を使ったり、構築技術?美的センス?に非常に面白みのある石室です。(Matcapでみると分かりやすい)