注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2017年8月26日土曜日

今になってSigleSided設定に気が付く

Sketchfab 3D Scanning Challenge: Interiorsの記事を改めて読んでいるとき、公開されている3Dモデルに違和感。スキャンしていない側から見たとき透過する状態になっていることに気がつきました。



大抵の室内を模した3Dデータは、その部屋の中から始まり部屋の中で終わるものが大半です(VRを意識しているので当然か)。室内の構造を見せたい場合にはこちらのほうが分かりやすい場合のほうが多そう。

今更ながら、Sketchfabの3DSettingsを捜索。説明も読まずに、いろいろON/OFFして見つけましたSigleSided設定
(Material→FaceRenering→DubleSided or SingleSided)




SigleSided設定にした長柄横穴群15号墓。DubleSidedの場合、屋根面の裏側が生成されてしまうので玄室内の構造は室内に視点を動かす必要があります。SigleSidedなら屋根面の裏側が生成されないので、真上から見るとスキャンしたコの字配置の棺座が分かり易く見ることができます。

説明文にも”3Dスキャンに最適”とあるので今後こちらを標準にしましょうかね。

と・・・むりやりくっつけてるRoomcapture作成のデータでは上手くいかない。Photoscan作成か、CanvasForStructureSensorのものを設定しようと思います。


急げ!3D Scanning Challenge for 'Interiors'

いつものように古墳の3DモデルをSketchfabにアップロードすると、なにやらコメントが。

よい出来なので、イベントに参加しないかい?ということらしい。

3D Scanning Challenge for 'Interiors'
https://blog.sketchfab.com/sketchfab-3d-scanning-challenge-interiors/


イベントの連絡自体はメールできていましたが、それ程気にも留めず流してました。まさか、古墳がInteriorsに含まれるとは。

Sketchfabに公開する以上の許可を取れていない自治体も多いので、個別メッセージで事情を説明して辞退。

もし、間違って優勝なんてしちゃったら
世界発信されているサービスで室内代表として古墳玄室が公開されちゃうわけです。

残り時間わずかですが、どなたかチャレンジしてみませんか?


と同時に協賛になっているcapturingrealityに少し興味が。
Photoscanと同じ写真計測系アプリとおもいきや、レーザー計測のデータも使えそう。混在して使えるのかなぁなどと期待を持ちつつ、少し時間が空いたときにでもトライアルや3ヶ月を購入して試してみたいと思います。

下は綺麗な3DモデルをいっぱいSketchfabにあげているVlad様によるSfMアプリ比較。
軽く閲覧しただけですが、PSよりRCのほうがわずかに綺麗に見えます。

2017年8月22日火曜日

群馬県_吉岡町_源平山古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※農道脇にこんな玄室が開いている群馬県吉岡町。墳丘や羨道部分の残りは悪い源平山古墳ですが、特徴のある奥壁や玄門のどどーーん感は中々のものです。また天井にも丸い窪みがあったり、それに併せて奥壁の石材を構成するなどあるもので頑張ったように見えます。

開口部が南向きなせいもあり、石室は明るめ。外光に弱い機材には不向きですが、Photoscanバージョンはテクスチャが綺麗になりました。

2017年8月15日火曜日

愛知県_犬山市_青塚古墳かな?

Sketchfabで”Kofun”を検索してみると、なんだか見慣れぬものが。
なんと”kofun”の名称を使う登録者(rdcenter.nakashacreative様)が現れたのでした!!


”kofun”を使うのは日本以外にある支石墓などの古代のお墓と区別するためでもありましたが、まさかの遭遇です。というデジャブ?




使用しているソフトは不明。確かこの古墳(推定)は墳丘には登れないのでドローンで撮影されているとは思います。墳丘上の埴輪列も再現されていませんので安価なカメラを使用したか、時間のかからない処理を行った、フリーのSfMソフト(自作?)を使用した等が考えられます。登録者名から推察するとなんらかの技術を”試してみた”というところでしょうか。

そして、データがDL出来る太っ腹さんです。

古墳はおそらく、愛知県犬山市青塚古墳。樹木のない大型前方後円墳(テクスチャからでも100m超が推察できる)を探すことくらい素人見学者でも出来ます。間違えてたらハズカシー。


このデータの出所について詳しい情報(そこじゃないXX古墳だよ!、報告会で使われたよ!)を募集してます。アカウント名が本物だとすれば、会社さんからでもOKですよ~。

2017年8月11日金曜日

愛知県_豊橋市_馬越長火塚古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※大型石室を持つ豊橋市の馬越長火塚古墳。複室構造の石室ですが九州のものとは違う、長大な単室を仕切った感じがあります。天井の傾斜も特徴に挙げられるらしいのですが、段の塚穴型を見ているとそこまで顕著のものではありません。
3Dモデルをみると奥壁側から開口部に向けて下がっていくラインが見えます。似たような形状のものが周辺にあった気がしますがこれも地域特性でしょうか。

Photoscan使用で今までの中で一番多くの枚数(1900枚)を使用した3Dモデル。設定は低めとはいえ数年前のPCでも何とか処理できてます。

2017年8月9日水曜日

Photoscanのアカウントを別PCに移植

撮影した直後に現地ですぐにPhotoscan。処理にかかる時間を考えなければ、再撮影や追加撮影の可能となる理想の環境です。ただし、実現するには高スペックのモバイルノートPCと追加アカウント、もしくはネットワークを使っての処理委託(Proの機能)が必要でおいそれと手に出来るものではありません。

そこそこのスペックのノートPCならあるので、Photoscanアカウントの移行が出来ないものかと調べてみる、ソフトウェアにしっかりとその機能が載っているのでした。。。

自身の備忘録も兼ねて手順を記載。
1、PhotoscanのLicense Codeを所持していることを確認
 これを忘れてはいけません。

2、Photoscanを起動。HELPから”製品のアクティベーション”を選択

アクティベーションされていることが表示されます。
併せてディアクティベートのボタンがありますので押しましょう。

3、ディアクティベートの確認に”はい”ボタンを押す

このタイミングで、ソフトウェアの実行者の権限によってはパソコンに変更を加えるかの確認がはいります。それも”はい”ボタンを押すと次のような画面となりディアクティベートが完了します。

4、ソフトウェアを再起動させて、ディアクティブ(トライアル状態)となっていることを確認する。

念のため、確認したほうが良いでしょう。これで、1で確認したLicense Codeを使い他のPCでPhotoscan処理が可能になります。


※どのPCがアクティベーションされているか忘れないようにしましょう。






2017年8月6日日曜日

福島県_玉川村_宮ノ前古墳羨道(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※壬生車塚古墳の延長戦。類型の石室を探して福島まで足を伸ばして高速の出口近くにある宮ノ前古墳を見学。玉川村より柵内部の撮影は禁止とのことでしたので、外側から撮影できる範疇で3D化です。

形状としては車塚に近く、石材加工は石質の違いもありさらに精緻のように見えます。住宅地の開発に伴い、木々が伐採され近くのストリートビューからも確認できるようになっていますが・・・。古墳の位置から建設された住宅の2階が丸見えになるので、急峻なアプローチも含めて注意が必要です。

ここの古墳の資料を探していて、同名の複室だらけの横穴群があることに気が付きました。

2017年8月1日火曜日

長野県_飯田市_上溝天神塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※石室の大きさにもですが、開口部前がアパートの玄関側とご対面という立地に驚く上溝天神塚古墳。平日に訪れたため、近くの松尾小学校の古墳見学日だったらしく、小学生が入れ替わり立ち代り挨拶を交わしながら入室していきました。

落ち着いたところで見学再開。数値上の10m超は聞いてはいたものの天井が高いこともあり、ただの単室石室とは思えない広々空間です。入り口側から天井石二枚が少し下がっており、同じラインで横幅も少し狭まっています。

分割3Dスキャンではおそらく一番簡単な部類の形状なんですが、大きすぎることから奥壁側、中間、開口部側、開口部の4つのデータを連結しています。