!!注意事項!!

!!注意!!

3Dモデルは場合によって200Mbytesを近くになる場合があります。(大型石室の全体像の場合など)

表題バージョンに”L”のついているものは50Mbytesを超えていないものですが、全般に定額/高速回線/PCでの閲覧を推奨します。


2017年4月24日月曜日

赤色立体地図、無料になる(古墳を探すのは無理)

MAPSHOP 赤色立体地図販売サイト

天皇陵を丸裸にしてきたあの赤色立体地図が無料に!!
とはいえ、使用されているデータは国土地理院の基盤地図情報なので、あの精度を期待すると残念感じになります。
さらに、無料で公開されているのは10mメッシュなのでさらに荒く・・・。
どのくらい荒いかというと



あの関東の有名古墳群がこんな感じになるくらい。
(画像上が北です)

本気で小型の古墳を探したい方は、今月中に発売される赤色立体地図RRIM5+ (10m+5mハイブリッド) を購入するしかないようです。

とはいえ、火山や河川といった地形を見るには十分すぎる代物です。

~~~~~~~~~
ちょっと思い出したので追記

学術利用であれば、ドイツの合成開口レーダー衛星 「TanDEM-X」のデータも使用できるはずです。実データを見ていないのでなんともですが、最小1*2mの解像度があると記載があります。もし、そのレベルで日本全国撮影されているのなら古墳探索に大活躍すデータとなりそうですが。

2017年4月11日火曜日

群馬県_高崎市_漆山古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


左側壁
右側壁







床面











※近場現地説明会?と古墳情報発信イベントに惹かれて群馬へ。折角の群馬なので朝から吉岡町の古墳を3D化したり、午後のイベントでの使用写真に”あ゛~”となったり、さらには漆山古墳である方にばったり出会ったりと短いながら中々に面白い墳旅になりました。

さて、大手新聞でも取り上げられていたためか途切れなく見学者がいらっしゃる状況。この状況で3D化を考えるというのもアレなのですが・・・
1、グループで石室内を見学中→羨道には人が居ない&注意が行かないので撮影。帰ってPhtoscanで3D化
2、グループ入れ替わりのタイミングで石室を前後2回に分けて3Dスキャン。
1は簡単に達成できるも、2が難しく少し人手の減る11時くらいまで滞在してやっとでした。もちろん全天球は無理筋です。
帰宅後、計測も兼ねている3DスキャンデータにPhotoscanデータのサイズをあわせて全体手動連結。石室全体像を作成しました。

石室自体も中々特色のある構成。加工された凝灰岩の隙間には川原石とともに棒状片岩が。遊離したまぐさ石は観音塚古墳や野殿天王塚古墳を思わせますし、近隣石室で見られる要素が一つに纏まっている様にも見えます。古墳自体の調査もまだ続くようなので続報に期待しましょう。



2017年4月9日日曜日

兵庫県_たつの市_馬立古墳群7号墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※スキャン/全天球写真を撮影した馬立古墳群の古墳もこれでいったん最後。この7号墳は、全天球を見ても3Dを見ても袖や天井の一段下げが無く純粋な無袖横穴式石室に見えます。なぜか1号や6号にいっぱい居たげじげじさんは、この石室には居ませんでした。

手近な3基をデータ化した後、古墳群を一回り。そこかしこに古墳がありしっかりと石室が残っている様は、古墳県兵庫の一端を見た気がしました。

2017年4月6日木曜日

千葉県_長柄町_長柄横穴群第1支群第4小支群(Ver2.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※第一支群第4小支群で唯一内部を見学できる19号墓。なぜか3Dスキャンに失敗するので、最終的にPhotosacanで作ることに。

登って撮影していないので、高壇下から精一杯1脚などを伸ばして、内部側から外側へ撮影しています。その結果、入り口からでは殆ど気が付かない溝のようなものがあります。(全天球でも確認できます)

棺座も左が大きく右は少し細め、付帯した設備の有り無しなど、並列2棺座にも上下関係があったのでしょうか。

2017年3月29日水曜日

長野県_飯田市_姫塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※飯田市の姫塚古墳。3Dモデルがなにやらピンク色ですが、実際石室に入るとそんな色です。羨道に神社への道が懸架されていたり曲がっていたり・・・。ですが、3Dモデルで平面系を見ると、意外と普通の片袖石室に見えてきたりも。

飯田市の資料だと飯沼雲彩寺古墳に先行するC類。近くのおかん塚古墳がA類、上溝天神塚古墳がB類と10分も歩かない距離に3種類の石室があるお徳エリアです。(D類は高岡1号墳など)

2017年3月25日土曜日

ストリートビューの繋げ方が変更になっていた。

ちょっと遠出して古墳巡り。久しぶりに大型の石室を周ってきたので、撮影した複数枚の全天球をスマホアプリで連結しようとすると・・・なんだかメニューが変わってる。操作方法をなんとなく理解しながら、画像を連結しました。


Googleストリートビュー(Kitkat以降Android端末用)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.street&hl=ja
(手順が変わったバージョンは不明です)

備忘録も兼ねて全天球写真を繋げていきましょう。
なお、他の方がアップロードした全天球写真や公式のストリートビューに連結できないのは変わりありません。

それでは、iOS版のストリートビューアプリを例に記載します。

画像1
画像2
画像3
画像4
画像5
画像6







1、位置登録/公開している360°パノラマ写真が複数枚あることが前提です。

2、画像1のように登録されている360°パノラマ写真を複数選択します。

3、画像を選択後、右上の”・・・”を押します。画像2のメニューが表示されるので、”写真を移動して結合”を選択します。

4、画像3のように上段に地図+360°パノラマ写真の位置、中段に360°パノラマ写真が、下段に方角が表示されています。赤色の丸付き数字が選択されている画像です。

上段の地図では、360°パノラマ写真の位置が微調整できます。画像のGPS情報や初期に登録した位置情報が間違えているときには修正しましょう。
中段、下段は360°パノラマ写真の方角を決定します。360°パノラマ写真の画像の中で方角が分かっている方向を中段であわせた後、下段でその方角にあわせます。ストリートビューらしく見せる一番重要なポイントです。

5、画像4では連結するもう一方の画像を選択しています。同様に位置の微調整と画像の方角を決定します。

6、画像5では、他の画像でグレーになって線をタップして、白線にします。この操作で連結がされたことになります。その上で、右上のチェックを押して保存すれば完了です。

7、保存直後に表示を確認するメニューがあり、選択すると画像6の表示となります。ストリートビュー同様矢印が出ますので、矢印を押したとき動作に間違いが無いか確認しましょう。古墳石室的に表現すると、奥壁に向かっていた矢印を押したのに次の画像で側壁が正面に来たなどです。


一つの画像から複数矢印が出るなどの連結も可能でした。以前の連結よりは、連結線や方角修正が分かりやすくなっています。ただ、修正中なのか結構頻繁にアプリが強制終了してしまうことがあるので、多くの連結を作成するときにはこまめに保存をしましょう。


撮影場所の関係で撮影の高さや水平などそれほど気にしていませんが、よりストリートビューらしさを求めるのであれば、以下のアドバイスを参考に撮影されると良いと思います。

https://support.google.com/maps/answer/6281877?hl=ja&ref_topic=6275604

2017年3月15日水曜日

石人/埴輪を3Dプリントしてみよう その2

その2と言っても、その1で作成できた3Dデータを3Dプリントサービスに送るだけ。

検索で上位に出てくる&CMでも良く見かけるDMM.makeにプリントを依頼します。

簡単な手順 前提としてDMMのアカウント持っていること
・その1で作成した3Dデータをアップロードする。
・自動のチェックが終わった後に、使用する素材と実際の注文を行う。
(大きさととともに素材の選択は大きく価格に効いてきます)
・細かい部分で精度が出ない/崩れ易い部分があるが問題ないか?という確認がDMMからくることも。
・印刷開始→発送で手元に3Dモデルが届く。

DMMのより詳しい手順や注意点は、こちらです。

そして、送られてきた臼塚古墳石甲がこちら。
95mmのチョコボールよりさらに小さい手乗り石甲。

現実でも荒削りの東側石甲。台座との隙間に埋め込まれた石材も再現。

現実でも精緻な西側石甲。台座との連結部分が細くなっていること
東側と比べて凸凹が少ない様子を再現。

なお、この二体でお値段は5,400円。材料はナイロン。3Dプリンターをお持ちの方であればより大きいものの作成は可能でしょう。原寸大となるとまたすこし違った造型手法が必要になると考えています。

2017年3月12日日曜日

群馬県_前橋市_宝塔山古墳(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


 ※群馬終末期古墳の頂点ともいえる宝塔山古墳。3Dスキャンや写真測量などいろいろ試してみましたが、なかなか石棺も含めた完全な形にはならず・・・。一番全体像が分かりやすく作成できたPhotoScanのデータを使用しました。玄室および石棺は再現できていないデータとなります。

二子山古墳、愛宕山古墳は、まだ一度もスキャンや全天球撮影に立ち入ったことないので、一連の古墳群として訪れねば。資料館も。


2017年3月8日水曜日

あったかいんだからぁ石室内部は

朝7:15 朝の散歩で行きかう人々の好奇の目に晒されながら、群馬県吉岡町南下古墳群E号墳石室前に赤外線サーマルカメラを構えた人影。横穴式石室に夏に入るとひんやりするなんていう話もありますが、冬に入ると暖かいのか!?という謎検証。当日の前橋地方気象台は、最低気温1.4℃前日の最高気温は12℃を記録しています。
果たして、その結果は・・・















あったかいんだからぁ(2年遅れ・・・)
石室内部6.5~7.1℃
石室羨道(最も温度の低い箇所)-1℃
左上日当たりが良い場所 13℃

外気がおそらくマイナスになっていそうな夜間にも、石室内部は6℃以上をキープしてきたことになります。これは、住みたくなりますね?


元ネタは、赤外線でピラミッドに謎の空間(ミュー粒子の結果がクローズアップされていますが、赤外線による調査グループもあります)

以前、長柄横穴群に使用した際にはかなり日が昇った後だったので外気のほうが高くなっていました。また、直射日光の当たる部分も多く表面上の温度上昇に埋没している印象。

古墳での主体部探しに、ワンショットの赤外線サーマルを使用するのであれば
・乾燥している時期
・寒暖差の激しい季節
・日の出前の時間帯!
を狙うと良いのかも。
(注意!私は非破壊検査などの正しい知識は持っていない人間です)








2017年3月6日月曜日

漆山古墳周辺の1947年&素組み漆山古墳石室

高崎市漆山古墳が限定公開!という新聞の煽り文句に誘われて、別件も含めて群馬にGO。石室見学の合間に地元の見学者様と立ち話などをしていると、
1、漆山古墳の前方部はずいぶん削られた
2、大きな円墳もあった

帰って早速、国土地理院の航空写真を確認してみるとそれらしいものが。。。
























出展:国土地理院 航空写真 R256-No1

漆山古墳の南側・・・家屋配置は1947年から変わっていません。GoogleMAPと比較すると15mほど緑が短くなっています。また、漆山古墳の東側に地割りが円の場所があります。そして、漆山古墳の北側約150m北にあるこの地割りって60~80級の前方後円墳では???上毛古墳総覧や平成上毛古墳総覧(仮)でどういう扱いになっているの気になります。位置情報など含めてデータベース化してくれると、過去写真とのマッチングも楽そうですが・・・果たして。

追記
所在地の小字が”蔵王塚”と聞いていたことを思い出し、検索してみるとあっさりと判明。
円墳は蔵王塚古墳、前方後円墳は御堂塚古墳とのこと。

出展Webサイト
群馬県近隣の名所・旧跡を訪ねています。(七福神の案内人様)
http://blogs.yahoo.co.jp/minigter/69483897.html

平成上毛古墳総覧(仮)早く出ないかなぁ。

~~~~~~~~~~~~~~~
他の見学者の間隙を縫って写真測量とレーザースキャン。入り口は内部で説明を行っている間に、内部は人が少なくなってから。正解(測量三面図)があるので連結はやりやすいです。以下は素組み版側壁Matcap。




2017年2月28日火曜日

山梨県_山梨市_天神塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※山梨市岩下温泉旅館の隣にある天神塚古墳。奥壁付近の最大幅のわりには天井高が低い印象を受けますが、それでも大人が十分たって歩けるものです。羽子板型の床面でここまで大きいものは初めてかもしれません。

染み出す雨水でマーブル状の壁面もなかなか。(緑が鮮やかだけどまたヒカリゴケじゃないよね^^;)

ただ、測量用の白線?がしっかりと残っているのがなんとも残念。


注意 お隣の温泉旅館さんと非常に近接しています。三脚などの長いものを持っていると不審がられる可能性があります。

2017年2月27日月曜日

数年で進化する考古学と3Dプリンターの関わり

考古学遺物の3Dプリンティングを目的としてた前回の記事の後、ここ数年の3Dプリンターと考古学について検索しているとあまりにも衝撃的な講座が行われていましたた。

衝撃的な講座はひとまず置いといては、google先生で結果の期限を切って検索してみます。(検索結果の”ツール”から期限を指定可能)
検索ワードは、”考古学”と”3Dプリンター”です。

2010年1月1日以前
先頭に出てくるのは、水中考古学の論文やトピック。この中に”3Dプリンター”というワードが出てくるようです。3Dプリンター自体も製品として存在し、活用例として考古学が挙げられています。

2010年
検索結果TOPは、”国立特別支援教育総合研究所”のPDFですが、参照している資料や機材が新しいものなので2010年のものからは削除。奈良先端科学技術大学院大学の資料に、文化財のアーカイブの方法として3Dプリンターが出現します
※この資料の中には”初めて発掘されたというマスコミ報道直後は、 多数の考古学ファンで溢れ返る発掘現場も、 しばらくすると閑古鳥がなき、 予算の無駄遣いが問題視される愚策を繰り返す”というなかなかに辛らつな文言も。


2011年
複数メーカの製品が検索でHITするようになります。また、昭和女子大に導入され渋谷駅地下鉄を血管のように3Dプリントした導入事例なども少し見つかります。


2012年
私も使用している”Skanect”の記事が出てくると同時に、3Dスキャナと3Dプリンターを連結して使用する記事が出てきます。市販の3Dスキャン機器”Kinect”が解析されて、PC等で使えるようになったのも大きな理由でしょうか。


2013年
いわゆる”テック系”のサイトにも3Dプリンター記事が出現します。また、東大の助教さんが、”3Dプリンタが歴史学習に与えるインパクト”としてブログの記事をあげていらっしゃいます。
※3Dプリンタで模型図・建物・備品などを複製し、授業で活用ということを5年後くらいと想像されています


2014年
博物館レベルで出土品を3Dプリントアウトして展示する・研究に活用するという事例が増えてきます。三角縁神獣鏡をプリントアウトしたのは、かなり有名かもしれません。


2015年
県の博物館レベルでも3Dプリンターの導入が始まり、展示物作成が始まります。国内だと藤ノ木古墳の出土物を印刷。国外だと、破壊された歴史的建造物の再現を試みたりしてます。個人レベルでも考古資料を3Dプリントされる方出現してきます。


2016年~現在
3Dにプリントアウトしたことによる考古学的発見が記事として見つかります。他の検索結果からも、3Dプリンターと考古学の関連は増えてきていることが分かります。

そんな中、検索結果から栃木県県立博物館が 
3D計測された文化財のデータをもとに3Dプリンターを使いこなしてみよう。”
という講座を行っていたことが分かりました。
受講して見たかったな~と思いながら、ページを開いてみると・・・

小学校4年生~中学校3年生が対象!マジかっ!!

小学生対象にしたアイデアソン・ハッカソン(アイデアを出してそれを実現してみようというイベント)で3Dプリンターを使用しているのは見たことがあります。しかし、ここまでピンポイント・・・考古学×3Dプリンターというのは驚きです。

受講時間からみると、3Dデータとプリンターを説明して、印刷が始まるまでの工程見せるというところでしょうか。(レーザースキャナを栃木県に納入しているFAROとか絡んでそう^^;)恐るべし栃木県博です。


数年の内にこのような人材が社会に出てくるとなると、考古学に限らずいろいろ変革を迫られそうです。








2017年2月21日火曜日

石人/埴輪を3Dプリントしてみよう その1

3Dデータの作成をすっ飛ばして、3Dプリントアウト。
最も簡単な例として、石甲を試してみました。

○PC環境:Windows10
○使用するソフトウェア:マイクロソフト社3DBuilder
特に登録や購入が必要なく、Windows10のパソコンであれば勝手に入ってるであろうソフトです。3Dデータ操作の基本的なことが行える”ペイント”のようなソフトです。

○すでに、レーザースキャナやSfM(Photogrammetry)で3Dデータがある前提

~~~~~~~~~~~~~~~~
石人/埴輪を3Dプリントしてみよう

手順1、ソフトウェアに3Dデータを読み込む。

画像1
台座に置かれた埴輪や石人を3Dスキャンすると、画像1のように台座の裏面がデータ化されず不正なデータとなります。(正四面体の1面が抜けていて面の厚さが0のような状態)

手順2、修復ボタンを押す。(画像1の”ここをクリックしてください”)
画像2
修復を行うと画像2のように、台座の底に面が形成され不正なデータでは無くなります。見た目以上に難しい処理を行っているので、低スペックのPCでは時間がかかります。

手順3、3Dプリンターの造詣サイズに合わせて、3Dモデルを方向を変える。
画像3
3Dプリンタの製品や使用する素材によって、印刷が可能なサイズが変ります。このデータは画像3のように直立ですが、長いものを出来るだけ大きく印刷するときには対角線上に配置するなど工夫が必要です。

手順4、プリントアウトするサイズを変更する。
画像4

画像4の数字を変更して、実サイズを調整します。今回は長軸を約20分の1サイズの67.5mmに設定。南京錠マークをクリックし開錠してしまうと、XYZ軸の特定方向のみ変更してしまうので注意。3Dプリントアウトする体積=素材の量=お値段が決まる重要な項目です。

小技
石甲の中心軸に沿って中空を設けたりすると、必要な素材が減り価格が下がります。材料によっては、自身を支えられなくなって崩れてしまったりするので考えて行いましょう。

この後、3Dプリンターやプリントアウトサービスにあわせたフォーマットで保存します。パソコンに3Dプリンタが接続されていれば、そのまま”印刷”も可能です

~~~~~~~~~~~~~~~~

石製出土品に関してはそれほど問題ないと思いますが、この手法で作成できたあくまで表面形状を再現しているだけです。埴輪などの中空形状を持つものに関しては、3Dデータ作成時から、内部表現に留意する必要があります。次に挙げるようなデータである程度の厚みを持たせればそのまま3Dプリント可能です。

確認できる内部までちゃんと再現されている例
埴輪をいろんな角度で見てみよう!-埴輪3D映像の公開-
小松市埋蔵文化センター
http://www.city.komatsu.lg.jp/13319.htm
(PDFに3Dモデルを組み込んでいる形式 PCの性能が低いと読み込みが大変なので注意)

2017年2月17日金曜日

神奈川県_横浜市_宮ノ前横穴群B4(Ver1.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※横浜市栄区にある稀に見る住宅密集地内横穴墓群です。見学するのに、タイムズなどの有料駐車場に車を停めるというのも珍しい体験です。




















ここの特徴は、公開されている24基中15基が棺室付帯の複室構造であること。棺室と説明されているものの、人一人横たえられるサイズとは異なります。玄室とほぼ同規模の棺室を持つものから棺室らしいサイズのものまで、横穴式石室が横口式石槨にいたる変遷と似たような形状の横穴墓が並んでいます。別の説明版では、この形状を”鎌倉式”と呼んでいますが、数は少ないながらも近くは大磯、茨城や伊豆にも似たような横穴墓はあったような・・・。

残念ながらフェンスがありA群E群は近づけず、B群C群D群も内部見学はできません。期間限定で公園として整備されており見学自体は楽な横穴群です。高台にありマンションや建物が下方に見えるので撮影には注意が必要かもしれません。

2017年2月13日月曜日

個人による墳丘/石室/出土品 3Dプリントの可能性

資料館や博物館でよく見かけるレプリカや模型。
一品物であるそれらは、非常に高価・・・らしいです。

一部の博物館で銅鏡や文様に関して3Dプリントを使った複製が始まっていますが、個人レベルではあまり見かけないもの。

そもそも3Dプリンタの現状は、3Dモデリングソフトで綺麗なモデルを作ったものをプリントすることが多く、3Dスキャン→3Dプリンティングというルートでは”人物”をたまに見るくらいで用途が広がっているような感じではありません。

すこし古い記事ですが、ITmediaで3Dスキャンからの3Dプリントまでの解説をしている記事を見つけたので、こういった記事を参考に3Dプリント可能なデータを作成してみます。
(本ブログで使っているのは”その他デバイスを用いた3Dスキャン”で出てくるStructureSensorですが概ね同じことが出来ます)

ご厚意により、臼塚古墳の石甲のプリントアウト許可が出ましたので3Dプリンターの性能(と資金力・・・)にあわせ1/20スケール(長さ約6.5cm)でチャレンジしてみたいと思います。


2017年2月9日木曜日

Sketchfabデータの新しい見せ方 点群データ

Sketchfabに登録していると流れてくる機能アップのお知らせ。どうやら点群データの”点”についてサイズを変えられるようになった模様。最初は、”ふ~ん”くらいにしか思ってませんでしたが、Followしている方の登録データを見て”なるほどそういう使い方もあるか~”と納得。


Dr.Hugo Anderson-Whymark イギリスのオークニー諸島の墳墓や出土物を3D化されている方。今回取り上げた2つのデータはどちらもこの方によるものです。

今回の機能アップに伴うものではないですが、以前上げられている3Dデータにも参考になるものがあります。一般に墳丘+石室の3Dデータは、墳丘のメッシュに遮られて石室が隠れてしまう状況にあります。墳丘と石室の関連性を見せるには、一部のデータをカットして、内部を見せる必要がありました。一部のデータを削除されていて、全方向から見えるわけでもないので視認には少し難あり。資料館にある模型はこういう物か1/2カット。

点群:3Dスキャンでの計測点
ポリゴンメッシュ:計測点同士をつないで出来た面  ・・・と理解




今回の点群のサイズ変更により可能となったのは、墳丘と石室を同時にデータを失うことなく出来るようになったこと(古墳で言うところの、墳丘と石室床面の併記)。点の大きさを調整することで、少し遠めから見れば墳丘面が、近づけば隙間から石室の構成がと、どちらも見栄えのする表現が出来ます。





点群データを出力する手段が自前では確立していないので少し勉強ですね~。
(Photoscanで出力できるが登録するとエラーになる・・・)

2017年2月7日火曜日

1947年の航空写真から地形3D化

終戦直後にアメリカ軍によって撮影された航空写真。
今回は、それらのデータを使用して簡単な地形・・・あわよくば古墳の発見につながらないかというチャレンジ。(簡単に言うとGoogleMAPで実現されているざっくり3Dの70年前版)

航空写真は以下から拝借ししました
USA-R389-25~31 USA-R389-59~65
栃木県鹿沼市南部~壬生町北部~下野市北部

非常にサイズが大きいので注意



結論から言うとなんとなく地形が分かるレベル。
古墳の高さはいうに及ばず、田畑と思われる場所でも細かい凹凸が出ているため、古墳の検出などは難しそうです。
3Dモデルに大型古墳と思しき場所と飛行場!?そしてクロップマークっぽいものに印をつけてみました。

印の6番は下野市下長田の群集墳に相当する場所。周溝含め40m弱くらいの円墳のようにも見えます。
印の7番は壬生町おもちゃの町の群集墳に相当する場所。完全な円になっていなくて、前方後円墳にも見える・・・
そのほかにも3D化されている範疇ではありませんが、下野市丸塚古墳の北北西300mの地点にもそれっぽい円マークがあったりと航空写真を眺めるだけでも古墳?を見つけることが出来ます。
撮影の時期(植生があるかどうか)や写真自体の解像度にも左右されますが、こういうチェックの仕方もありかも。

下は現代の航空レーザー測量データ。先ほどの3Dデータより広い琵琶塚古墳あたりまで写っています。(作成方法はこちら参照
こちらのデータだと吾妻古墳だけ特に”しもつけ感”がでています。

2017年2月5日日曜日

長柄横穴第二小群で見つけた穴

長柄横穴群での2016年末の撮影練習。地震の影響か11号墓の羨道が少し落下し内部の見学が出来なくなってしまいました。同じように少し崩れているところが無いか注意しながら見学していると、8号と9号の間にわずかな隙間が。




※赤丸部分が穴?

3Dスキャナを当ててみると1mほどの奥行きを検知。中がどうなっているかも分からないので、ThetaSに防滴ハードケースをかぶせて一脚に装備。恐る恐る突っ込んでみました。結果、撮影できたのが以下の全天球。(ThetaSで15秒ほどの露光時間です)



9号寄りは土砂が流入していますが、奥壁の相当する部分までには到達していません。写真から高さ1~1.5m、2*2くらいの正方形の穴?と想定しますが、近接する横穴墓と比べると加工が雑です。側面に規則的な穴があったりと、人の手がはいっている穴には違いはないのですが、何に利用されていた穴なのか見当もつきません。

先に想定したサイズの空間を3D第二小群にくっつけて見ました。

















ほぼ横一列に並ぶ長柄横穴群でなければ、ここに横穴があってもおかしくない配置。高壇式でもなければサイズも他と比べて小さく、この群での横穴とするには少し微妙。

長柄町に問い合わせてみると、穴があることは把握されているようです。
何の穴なのかは聞きそびれてしまいました。発掘調査報告書や公園整備時の資料には記載があるかもしれないので、該当資料のある図書館に伺った際にでも確認しようと思います。


2017年1月30日月曜日

動画で古墳を見ていると思ったら3Dだった

今冬はなかなか古墳周るほどの時間が無く、掲載できていない古墳の3Dデータを整理したりのんびりぎみ。それでも、ソフトのライセンス期限は切れていくので他の方のデータを何とか流用できないものかと考えました。

その過程で気が付いた”動画で撮影された古墳”
もしかして、フレームごとに画像化してPix4DやPhotoscanに仕掛ければ3D化できるかも・・・

ということで、古墳の空撮をされていた額田大玉様に許可をいただいて(感謝)、3D化処理してみました。




獲物となる滋賀県_東近江市_木村古墳群。

1、映像をフレームごとに画像化
2、ピンボケしている画像や光の反射が厳しいものを削除
3、久保山古墳と雨乞山古墳の画像に分離
4、古墳ごとの画像をPhotoscanで処理

ということで、作成できたのが次の3Dです。




久保山古墳の方は、1/2くらいの墳丘が欠けてしまっていたので、残念ながら非公開。
雨乞山古墳も角が一箇所作成できなかったものの、両方の作り出しや復元主体部などがしっかりと再現されています。

フルハイビジョン動画が当然となり綺麗な画像が使用できること。静止物の動画であればそこまで大きな画面の動きが無いことなど複数の要因はあると思いますが、予想以上の3Dとなりました。容易に石室動画や墳丘を歩いて撮影の動画を同じように使えるかは・・・難しいと言わざるを終えませんが、多少でもオーバーラップなどを意識して撮影すれば今後のソフト如何では何とかなるかもしれません。


それにしても、高解像度動画(4Kやそれ以上)で公開している世界遺産(建築等)や美術品(絵画よりも彫刻など)も同様のことが出来てしまうとなると・・・

2017年1月24日火曜日

千葉県_長柄町_長柄横穴群第1支群第2小支群(Ver2.0)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※首都圏内では、綺麗に整備されている横穴群上位ランク(+トイレが開いているのは長居する人間にはうれしい)。昨年末に訪問した際には、11号が羨道一部崩落で入れなくなっていました。(全天球は2015/3月のもの)

横穴墓とは別になんだか変な穴があることに気が付き、ハードケース付きThetaS突っ込みを実施しました。掲示の3D・全天球ともに写っていますが詳細は別記事にて。


横穴””をそれぞれの横穴墓までPix4DやPhotoscanで3D化することが出来るかのチャレンジでしたが、そこそこ8号墓は形になりました。ただ、内部との色味差や棺座が再現されていなかったりとなかなかに難しい部分もあります。
なお、撮影はパナ GH-1 全体で250枚の画像から出来ています。

2017年1月19日木曜日

どんなデータが後に活用されるか分からない

戦艦武蔵の最期 ~映像解析 知られざる“真実”~

NHKで放送されていたドキュメンタリー。
このタイトルで出てくる映像解析というのは、おそらくSfM(photogrammetry)。
深海の非常に限られた照明のなかで撮影された動画を処理したものと考えられますが、このような陰影が変化する画像を処理できているというのは意外でした。


思い出したのは、RoomCaptureでテクスチャを作るために撮影されている小さな画像。

簡易3Dスキャンアプリ”RoomCapture”の副産物

以下の画像は、熊本県二軒小屋古墳玄室天井部分




















本格的なデジタルカメラの画像とは比較にならない解像度(640*480)で、焦点が合っていないもの、照明の位置による陰影の変化する画像など条件が変化する画像。SfMに適している点は、3Dスキャンの特性上オーバーラップが意図的に行われていること。上の画像を緑の部分を除いて、38枚の画像に分離。他の3Dスキャンの画像も含めて、150枚程度の画像でPhotoscanに仕掛けてみました。



出来たものがこれ。一番見栄えのいい天井部分を望むプレビューにしています。
石屋形や地面付近は引きの画像が無かったので、3D化できていません。ただ、これが640*480の画像(二十数年前のデジカメ相当)の解析結果で出来ていることを考えるとなかなか侮れません。
3Dスキャンと画像解析を併用することで形状のチェックができ、さらには写真ベースの綺麗なテクスチャが出来るなどもしかすると面白いサービスになるのかも。

また、解像度が低くとも3D化できるということは、TV局や個人でにアーカイブされている動画や写真も十分素材になりそう。文化財に限らず、すでに失われてしまったものを三次元化するだけでもネタになりそうです。

見るためだけの動画データが、将来進化した技術によって新しい発見に至る基礎になる日が来るのかもしれません。

2017年1月16日月曜日

群馬県_藤岡市_伊勢塚古墳(Ver3.0)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※何度目の3D化でしょうか。伊勢塚古墳石室です。全天球とPhotoscan用撮影は時期がずれているので、色合いの違いが出ています。雨が降ってからの時間の違いでしょうか。。。

Photoscan用の為、ずいぶんと重複をするように開口部から撮影したつもりでしたが・・・
一番狭い箇所の天井部や開口部まで上手くつながりませんでした。他の石室や横穴墓で狭くとも短めの羨道であれば再現できていることから、狭く長い羨道(特に天井)は撮影に注意が必要そうです。

2017年1月11日水曜日

兵庫県_たつの市_馬立古墳群6号墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


虫嫌いな方注意  奥壁方向には、げじげじ多目。


※馬立古墳群を訪問してからすでに一年・・・。ようやく3Dモデル作成です。特殊な姥塚古墳を除き無袖の石室が多い古墳群ですが、3D化してみるとこの6号は片袖の玄室感が強く感じられます。日光があるので姥塚より虫は少ないかなと、期待して覗き込んでみるとなかなかのげじげじっぷり。幅が狭く解像度が高いストリートビューなだけに閲覧注意です。



2017年1月6日金曜日

岡山県_矢掛町_橋本荒神塚古墳(Ver1.0L)

 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※岡山の石棚つきの石室。他の場所で見た物に比べると、他の石材への組み込まれ方が薄い印象を受けます。下のつっかえ石のせいかな。小迫大塚古墳に比べると荒いせいもあり、3Dモデルでの石材構成は明瞭です。

石室外の全天球は、ハイビジョン動画を使用したもの。多少撮影時間が短くなりますが、石室内では使用できないことなどから以降(2015/12/27~)は写真作成オンリーです。