注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

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2016年12月24日土曜日

おかん塚古墳を彩るMatcap(ツールを組み合わせて塗り絵下絵作り)

大安場古墳のガイダンス施設を見学した際に見た古墳にコーフン協会のワークショップ ぬり絵コーナー作品展」。

前方後方墳の墳丘図面をそう使うかー!と感心しながら発掘調査資料を読んでいたところ、石室の三面図がぬり絵の下絵に見えてきました。

報告書の三面図を流用するだけでは芸が無さ過ぎるので、自作のデータを何とかぬり絵の下絵に出来ないかと考えてみました。


思いついたのは、”写真をぬり絵の下絵に出来るソフト”と3Dモデル画像の組み合わせで簡単にした絵ができないかなぁというもの。試すために選んだのは、発掘資料が公開されていて大きめ石材で構築されたおかん塚古墳。


長野県飯田市国史跡飯田古墳群 おかん塚古墳側壁発掘調査報告書”おかん塚古墳 2008”P22 挿図 横穴式石室実測図より引用まずは、自作3Dモデル側面オルソと実測図の誤差が大きくは無いことを確認。実測図に着色した3Dモデルを半透明で乗せています。素人感覚ではよさそうですが、まぐさ石や上部は少し誤差があります。単純に3Dモデルをスクリーンショットで撮影しただけでは、陰影がはっきりしない画像に。陰影を際立たせるために、3Dモデリングソフト”Blender”のMatcap機能を使用。3Dモデルに”光源”+テクスチャを貼り付ける作業(らしい)のですが、凹凸や質感を確認すため幾つか設定が最初からあります。BlenderのMatcap設定をすべて試してみた結果、下のカラフルなおかん塚がよさそうな下絵になりました。ぬり絵の下絵になったおかん塚古墳側壁。(ぬり絵下絵というより鉛筆スケッチかな)ぬり絵の下絵をと思って作成していましたが、逆に言えば簡易三面図の作成手順ともいえます。スマホで3Dモデルを撮影する→メールなりで処理サーバに送る→3Dモデルをオルソ画像にする→陰影や凹凸から3面図にする→現地に配信して確認・不足があれば追記する。システム化してしまえば、ものの数分レベルで簡易ながら三面図が出来るかもしれません。折角作ったカラフルおかん塚古墳。全種類を掲載。物によっては線画にする必要がないほど石材構成を表現できていたり。


























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