夏真っ盛り。
そんな中、いつもの3Dスキャンではなくphotogrammetry(写真測量)で横穴式石室が3D化できないかトレーニングも兼ねてまたまた北関東に。虫や蛇、マダニといったものとの遭遇が少なそうなところをいくらか周ってきました。
帰宅して、Pix4Dから来ていたメールをよくよく読んでみると・・・
”360度カメラに対応した”
というかなり重要な機能アップが書いてありました。
上空からドローンで撮影し地形の3Dモデルを作成する、オブジェクトを全方向から撮影して3Dモデルを作成するのとはまったく違った方向性。全ての方向に3D化対象物がある状況。
つまりは、屋内の3Dモデルが容易に作成できるということです。
今回の北関東の石室をphotogrammetryで3D化するにあたり、連続/重複している画像の撮影が非常に難しいことが判明しました。綺麗に作成するには、複数地点で高画質の全天球写真を作成するのと同じようなデータが必要になります。当然、処理枚数も数百枚というレベルに。
それが最初から全天球のカメラで撮影できるのであれば、撮影時間・処理時間ともに大幅な時短ができることが想像できます。
使えそうなThetaSで撮影した全天球画像をPix4DmapperDiscovery Ver2.2.22に処理を仕掛けてみると、とんでもないことになりました。
僅か5枚のThetaS画像で作成できた岩屋山古墳玄室。
変なところに床の画像があったりもしますが、形状は全般に良好。
前壁のデータや側壁に穴が開いていたりデータが乱れています。
使用したThetaSの撮影データですが外、羨道、玄室内と画像の明るさを合わせようとシャッタースピードを変えています。その結果、同じ箇所でも色の違う場所が出来てしまい処理できなくなってしまったようです。普通の石室にも同様のことが当てはまり、前庭部~開口部と玄門~石室内が
自動ではうまく処理されません。
奇しくも国内の全天球を使用し測量するソフトで処理をお願いしようと思って撮影したデータなのですが、一年もたたないうちに数十万(Photoscan)~百万円程度(Pix4D)のソフトで同じことができるようになりました。ユーザーフォーラムで、全天球カメラの対応を望む声がありそれをすぐにキャッチアップするなど、本当にソフトウェアの進化には恐ろしいものがあります。
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