注意事項と3次元データの共有について

〇注意事項

3次元データのサイズによっては、高額な通信費用が発生します。Wi-Fi接続状態のスマートフォンまたは定額回線でのPCブラウザでの閲覧を推奨します。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを使用してみたい方へ

古墳や横穴式石室/横穴墓の3次元計測を行った記事は見つかるものの、取得データ自体に殆どアクセスできない3次元データ。レーザーやSfM/MVSと比べ粗いデータではありますが、使用してみたいという方がいらっしゃいましたらご連絡ください。ただし、管理者/自治体との契約により、利活用が制限されている場合があります。

〇横穴式石室/横穴墓の3次元データを引き継ぎたい方へ

個人の3次元データではありますが、複数の要因で立入ができなくなった横穴式石室/横穴墓が多くあります。今後、個人でのデータ管理が行えなくなる/デジタル遺品化することを考慮し、データ相続先の研究者さん団体さんを緩く募集します。

記事への秘匿コメント、Sketchfabアカウントへのメッセージ、ストリートビューの公開アカウントなどお好きな手順でご連絡ください。





2016年6月4日土曜日

簡易3Dスキャンアプリ”RoomCapture”の副産物

熊本地震から1ヶ月以上が過ぎ、文化財の被害などの情報も個人のブログにあがるようになって来ました。

熊本県で回ったことのある古墳、横穴墓(3Dデータや全天球写真がある)は、
・石貫ナギノ横穴群
・二軒小屋古墳
・大野窟古墳 の三つ。

石貫ナギノと大野窟は国史跡でもあることから、少なくとも現状確認などは行われるだろうと予想。問題は、特に指定史跡でもない二軒小屋古墳。
気になって検索してみると、最近現状確認された方のブログを発見。

熊本から気ままに山と自転車のブログ、熊本市西区二軒小屋古墳の罹災は一部損壊

それによると、入口左側の石材が一部落下。墳丘・玄室には明瞭な破損は見られないとのこと。

入口の落下石材を特定してみようと、全天球写真やカメラで取った写真を探してみるも意外と入口付近のデータが無く。そこで思いついたのが、3Dscanに使用しているアプリ”Roomcapture”の保存データ。3Dのデータとともに表面の画像データが含まれていたことを思い出し関連場所を抜粋。




















赤丸がついている石材が、落下したと推定される物。落下後の空間が大きいので、赤丸石材の背後にある石材も落下しているかも。























一つの3Dデータに付加されるテクスチャデータは、上のようなもの。撮影している時間が長いほど増えていきます。小さい画像のように見えますが、一つ一つは640*480のそこそこしっかりしたサイズ。2014年年末のこれらデータを参照すれば壁面・床面・天井など現状とどのような変化があったか分かり易いかもしれません。高画質全天球写真が時間をそれなりにかけて撮影・作成するのに比べて、こちらは1分程度でこれが撮影できていることも見逃せないメリットです。


玄室しかSketchfabに登録できていなかった3Dデータの再構築にもチャレンジ。
以前より連結箇所の推定がうまくいき、全体像まで作ることが出来ました。















二軒小屋古墳石室 全体像 側面














 二軒小屋古墳石室内 石屋形を右側からローアングルで

Sketchfabのデータ更新は次回。


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