!!注意事項!!

!!注意!!

3Dモデルは場合によって200Mbytesを近くになる場合があります。(大型石室の全体像の場合など)

表題バージョンに”L”のついているものは50Mbytesを超えていないものですが、全般に定額/高速回線/PCでの閲覧を推奨します。


2016年6月27日月曜日

トレンチも3Dデータを残すべきかも(安価ならね)

昨年の秋ごろから幾つかの箇所の発掘調査にお邪魔して、いままで3D化したことの無かった内容を撮らせて貰っています。

その中で壬生町車塚古墳牛塚古墳でトレンチを3Dスキャンしたものに加えて、写真測量したものが作成できました。当初、トレンチの高さ2mくらいのところで水平に連続撮影しパノラマやオルソチックな物が出来ればと思って撮影したデータでしたが、Pix4DMapperMeshの力を借りて3Dモデルとなりました。





上が写真をPix4DMapperMeshで処理したもの、下がStructureSensor+Skanectで撮影したものです。
現地で3Dスキャンを実施させてもらった際、自身でも”局所的には3D化可能”くらいに思っていたのですが、10m*1mのトレンチを何とか撮りきりました。ただし、写真測量側と比べてみると、平面にそれほど違いは無いものの奥行きや傾きにずれがあります。(どちらが間違えているかは不明)
写真測量のほうが当然テクスチャーがわかりやすく石材の構成は分かり易いかな。
(図化されていた学生さんの図と比べてみたい・・・)
石材部分の凹凸再現にはそう差はないように見られます(Matcap表現で確認してみてください)

レーザースキャナの得意レンジではないので約2mほどのトレンチ東端部分をさらに追加。
写真測量でもざっくりになっている石材の形状(十数センチの川原石)をある程度再現していることがわかります。




全体像の奥側石材が濃密にある側が本来の墳丘面。
そこから落ち込んで石材が薄くなっている場所は後世の改変部分とのことです。


同じタイミングで牛塚古墳の2015年度第1トレンチを3Dスキャン。
石敷き遺構部分と周溝端の二箇所に分けてスキャンしたものを手動連結。
こちらも前のトレンチ同様深さが少し変なデータになっているような気がします。



精度的にまだまだ考えるところがある写真測量や3Dスキャンですが、3Dスキャンは現地確認が可能。写真測量にしても撮影自体は数分程度と格段に手間はかかりません(寝ている間にPCぶん回しておけばOK)作業進捗や上層撤去の際にも簡単に記録が残せます。

範囲確認などされた後に埋められてしまうこういったトレンチですが、どこまで掘るか地層はどうかなど調査されている方の成果。ある意味芸術品です。
平面図への長方形や見栄えのいい写真1枚にとどまらず、簡易手法による3Dモデル記録を発掘開始から終了まで・・・なんていうのもどうでしょう?

2016年6月24日金曜日

Sketchfabでまさかの石人

画像から3Dモデルを作成するソフトの中では比較的安価なPhotoscan。
殿山横穴墓の例もあり使用例が増えてきているのかなぁ~と思っていたら、Sketchfabになんと石人が!!





八女の石人と~~臼杵の石甲が~~、出会った~

現実にはまずありえない石人石馬大集合展示会もVRなら遠い未来では無いのかもしれません。
(注:鶴見山古墳出土石人はryusei様作成、臼塚古墳石甲は自作のものです)

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それにしても石人いいですね~。屋内展示で前後上方からライトアップされているものをフラッシュなしで撮影した感じでしょうか。実物でなくても綺麗に作成された埴輪や石人・装飾古墳の3Dモデルなら、なにかを語りかけてくるような力を体感できそうです。重要な文化財ですからいろいろな制限もあり3D化は難しいですが、ぜひとも地域の文化財3Dデータを増やしていって欲しいものです。


そしてもう一つは昨年末に写真からの3D化と3Dプリントアウトを前提に撮影していた臼塚古墳の石甲さん。
ちょっとした気づきもあり、負けじとPix4DMapperMeshで3D化です。
以前作成した3Dスキャナからの3D化とは異なり細かい凹凸面はやや荒くなりますが、その分精細なテクスチャはぱっと見実物と見まがうようなもの。”臼杵市”の由来となったといわれる形状、所々に残る朱の跡など見ていて楽しい3Dモデルとなったんじゃないかなーと。野外に祭られているので冬の日光に照らされ明暗の模様がついてしまったのが残念。


長野県_飯田市_おかん塚古墳(Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。




※指定遺跡でもないのにマーカーのあるおかん塚古墳。
国指定史跡”飯田古墳群”として指定史跡になるようです。
https://www.city.iida.lg.jp/site/bunkazai/20160621.html

3Dを作ってみると背が高く巨石ですが、床面は思ったほど長方形ではありません。馬背塚古墳のほうは玄室長もあるので正方形から長方形への過程を畿内と同じようにたどったのかもしれませんね。

国道を渡ると他にも多くの見学できる古墳がありますが、交通量が多く見通しも少し悪いため横断に注意が必要です。

2016年6月18日土曜日

福岡県_上毛町_百留横穴墓群東側群(Ver1.0)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。
福岡県_上毛町_百留横穴墓群1号墓前 - Spherical Image - RICOH THETA



※横穴墓群としては、おそらく日本初の3Dモデルとなった百留横穴墓群。ようやくSketchfabに登録することが出来ました。

年越の祭壇が設置されている大型の北側横穴墓からずいぶん小さくなる南側の横穴墓。途中の装飾がある1号墓などある程度全体が見渡せる3Dモデルです。

これだけ大型のものはやはり写真から3D化のほうが楽・・・というかそれ以外の手法は難しいですね。綺麗に保存されている横穴墓群や古墳だからこそできるものです。


2016年6月13日月曜日

緑山古墳群 尾根上の4石室を並べてみる

見学してからすでに半年。
ようやく見学した緑山古墳群4号墳7号墳8号墳の3Dモデルが完成。
以前見学・データ作成した6号墳とあわせて、尾根上有名古墳4基の石室がそろいました。

6号墳と8号墳は、”吉備の古墳”に測量図が引用されていたのでそちらを参考におおよそ間違ってなさそうなことを確認。4号墳・7号墳は1987の発掘調査資料には載っていそうですが、近くに所蔵している図書館がなさそうなのでとりあえず作成そのままです。先人の掲載データや目測データと比べてもそれほど間違いはなさそう。

すでに公開している4号6号、データだけ作成できた7号8号を並べてみました。

まずは下から。(一目盛り:1m)





















上から 8号墳・7号墳・4号墳・6号墳
方形から長方形へという流れですが、幅自体は6号からそれほど変わっていないことがわかります。

次に上から。(一目盛り:1m)




















下から 8号墳・7号墳・4号墳・6号墳 (反転して手抜き)
あまり見たことの無い天井面データ。7号と8号の天井石を見ると、7号+天井石1枚が8号になっているような。

奥壁のさらに奥から。




















右から 8号墳・7号墳・4号墳・6号墳
8号は調査報告書の公式記録だと現状3m(1987当時?)。151227にスキャンした3Dモデルからは高さ3.7~3.9mはありそうです。


側壁奥から




















下から 8号墳・7号墳・4号墳・6号墳
羨道も含め妙に直線が綺麗な4号墳。羨道の一段下がる石材も7号と8号ではずいぶん差があることがわかります。

反対側側壁奥から




















側壁石材は徐々に大型化。8号墳で巨大化。というところでしょうか。

連続性が考えられる古墳群は、全て3Dモデル化するとすでに調査報告書等に記載されている内容でもわかりやすくなります。来期は10基くらい石室がまとまっている古墳群のんびり3D化してみたいですね。





2016年6月8日水曜日

愛知県_豊田市_池田一号墳(Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。








※愛知の石室の床面プランは胴張り・・・というイメージを持ちながら愛知県初の有石室の古墳。奥壁部分が僅かに窄む程度で、3Dモデルにしてみると箱形の前室後室に見えます。

前室に落ちている石材があの辺りにはまりそうというのが想像できます。古い写真とは石材の位置が違うような。

2016年6月5日日曜日

熊本県_熊本市_二軒小屋古墳(Ver1.1L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。

※2014/12/27に撮影したデータを再精査。全体の連結が完了した二軒小屋古墳石室です。 インターネット上ではほとんど測量データの出てこない二軒小屋古墳ですが、こちらの3Dモデルからある程度の数値が出せます。(ひとめもり1m)
普段見かける三面図とはことなり、外側(土中側)から見た図なのでその点はご注意ください。

二軒小屋古墳 石室全体側面 オルソ
石室全長  約8.5m (奥壁~羨道天井石端まで)
玄室全長  約4m(奥壁~前壁)
玄室高    約4m(最高部~直下床面)
羨道      約4.5m(開口部から玄門まで)
羨道高    約1.5m(だいたい^^;)




二軒小屋古墳 石室全体床面 オルソ

玄室幅    約4m(前壁側)


墳丘の正確な数値はわかりませんが円墳15mほどとすると玄室中央付近が墳丘中心部と合致します。墳丘もそれほど高いものではありませんが、竹の根も出てきていることから多少は被覆されていると思われます。

2016年6月4日土曜日

簡易3Dスキャンアプリ”RoomCapture”の副産物

熊本地震から1ヶ月以上が過ぎ、文化財の被害などの情報も個人のブログにあがるようになって来ました。

熊本県で回ったことのある古墳、横穴墓(3Dデータや全天球写真がある)は、
・石貫ナギノ横穴群
・二軒小屋古墳
・大野窟古墳 の三つ。

石貫ナギノと大野窟は国史跡でもあることから、少なくとも現状確認などは行われるだろうと予想。問題は、特に指定史跡でもない二軒小屋古墳。
気になって検索してみると、最近現状確認された方のブログを発見。

熊本から気ままに山と自転車のブログ、熊本市西区二軒小屋古墳の罹災は一部損壊

それによると、入口左側の石材が一部落下。墳丘・玄室には明瞭な破損は見られないとのこと。

入口の落下石材を特定してみようと、全天球写真やカメラで取った写真を探してみるも意外と入口付近のデータが無く。そこで思いついたのが、3Dscanに使用しているアプリ”Roomcapture”の保存データ。3Dのデータとともに表面の画像データが含まれていたことを思い出し関連場所を抜粋。




















赤丸がついている石材が、落下したと推定される物。落下後の空間が大きいので、赤丸石材の背後にある石材も落下しているかも。























一つの3Dデータに付加されるテクスチャデータは、上のようなもの。撮影している時間が長いほど増えていきます。小さい画像のように見えますが、一つ一つは640*480のそこそこしっかりしたサイズ。2014年年末のこれらデータを参照すれば壁面・床面・天井など現状とどのような変化があったか分かり易いかもしれません。高画質全天球写真が時間をそれなりにかけて撮影・作成するのに比べて、こちらは1分程度でこれが撮影できていることも見逃せないメリットです。


玄室しかSketchfabに登録できていなかった3Dデータの再構築にもチャレンジ。
以前より連結箇所の推定がうまくいき、全体像まで作ることが出来ました。















二軒小屋古墳石室 全体像 側面














 二軒小屋古墳石室内 石屋形を右側からローアングルで

Sketchfabのデータ更新は次回。


2016年6月2日木曜日

兵庫県_たつの市_馬立古墳群1号墳(姥塚古墳)(Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※ゲジゲジが多いので閲覧注意



※山神社からすぐに見える姥塚古墳。古式の石室ということですが、1mちょっとのところから送りもちの角度が変わったり古い感じがしません。岩橋千塚の古墳や千葉の上福田岩屋古墳に空間形状は似ている気がしますが・・・

げじげじが多め。高解像度のPhotosynthでみるとえげつないことになるので注意。