!!注意事項!!

!!注意!!

3Dモデルは場合によって200Mbytesを近くになる場合があります。(大型石室の全体像の場合など)

表題バージョンに”L”のついているものは50Mbytesを超えていないものですが、全般に定額/高速回線/PCでの閲覧を推奨します。


2015年5月31日日曜日

記録系ガジェット_リコー株式会社_Theta

2013年の12月ごろ、全天球写真が撮れるカメラが出るというので早速購入したTheta。
当時GoogleStreetViewのような全天球写真は、全方向の写真を撮影、その後アプリで組み合わせるという手法で非常に手間のかかるものでした。
画像はそれほど良くないもののボタン一つで撮影できるというのがこのThetaになります。
(全天球写真、360度写真、Phtosphereなどぐるっと見渡せる写真の統一名称は無い状況です)












リコー Thetaの詳細

僅か十数センチ、100gを切る重さ。
いまどきのスマートフォンよりかなり軽く取り回しは良いです。

ボタンを推せば”ヒョイッ”という音がして撮影完了。
古墳のストリートビューを取る際には、スマートフォンをリモコンにして隠れて撮影します。

良い点と悪い点をざっくりと羅列。
○良い点
・とにかく撮影が楽。
小さくて同じく小さい三脚等に乗せるとどこにでも置けます。写真を組み合わせるタイプだと撮影できないような場所もThetaだと楽々。1脚に載せて少し高いところや危険そうな穴もOK。スマホをシャッターリモコンに出来るので、10mくらい離れて隠れることも可能。

・StreetView登録までが楽
撮影した全天球をThetaのPC用アプリで一度読み込み、天頂補正書き出しを選択するだけ。あとは、googleのPhotoSphere登録のサイトに放り込めば数日後に許可がでてMAPに表示されます。


・撮り忘れがない(石室)
石室内の写真を普通のカメラで撮影するとどうしても撮影し忘れが出てきます。切れ目ないStreetView用の全天球写真を撮影しておけば、完全ではないもののその恐れを低減できます。

比較的小規模の石室でも奥壁、天井、側壁左右、玄門、床面を含めようとすると最低でも3~4回は撮影が必要になると思いますが、Thetaだと1回でその情報が記録できるというのは大きいです。

写真例:上福田岩屋古墳




×悪い点
・画質が良くない
全天球で約1200万画素程度の解像度。部分部分を切り出すとかなり荒く見えます。構造や顔などの判別がちゃんとつくのは2m~3mというところが限界でしょう。撮影時に気をつけていれば、後から写っている人の顔をそれほど気にしなくてもいいということでもあります。(Google社並みの高解像度だと人の顔/看板/ナンバープレートなどいろいろなモザイクが必要になる)

・光の明暗に弱い
石室ではどうしてもなりがちな奥が暗くて開口部が明るい。または、真っ暗で照明が少ないという状況になります。二枚の魚眼レンズを前後に備えている構造からどちらかの光量に合わせてしまうため、光源やカメラ方向などうまく調整する必要があります。

写真例:奈良古墳群10号墳(側室ありの特殊形状 開口部に日光、側室はほとんどひかりが届いていない状況)

 


・全天球写真なのでなかなか逃げ場が無い。
手持ちや自撮り棒ではほとんどの場合、撮影者が写り込みます。また、リモート撮影にしても、めちゃくちゃな距離は離れられないので、隠れられるところが限られてきます。まぁ、写らない様に考えるのも面白いのですが、偶に失敗します。スマホでリモートシャッターが切れたのと実際にシャッターがきれるのにWi-Fiの状況によっては少しタイムラグがあるのかもしれません。

隠れたつもりになっている例:下山古墳 石棺前(将来心霊写真扱いか)




全天球の動画が撮影できるようになった最新バージョンTheta m15も少し安くなって発売されていますが、今のところ全天球動画の使い道が思いつけていないのでしばらくは初代のままかと思います。

類似の機械で海外のものも含めると以下のような物があります。

Panono  Thetaの10倍ほどの解像度。海外物で国内個人レビューがほとんど無いのと価格がThetaの倍以上するので、敷居が高い。
SP360 360*214の不完全な全天球。アクションカメラ指向なので、自身が写らないように出来ることを考慮しているのかも。ヘルメット前につければ、古墳見学動画もばっちりなはず。


そして、実はスマートフォン単体でも全天球写真は撮影できます。
(iOS7以降?アプリ追加、Android4.3以降Google標準カメラ)

他の方の撮影ですが、やはり横穴墓。
例:石貫穴観音横穴群




非常に高解像度で綺麗です。横穴墓の一部にぼやけたところがあるのと開口部に変な段差がありますが、スマホで全周を撮影するとセンサーの誤差が累積していき、最後のつなぎ合わせをソフト的に画像を誤魔化しているのだとおもいます。モバイル3Dスキャナにも同じような現象があるので、加速度センサー/ジャイロセンサー/地磁気センサー等の限界なのかもしれません。


Theta以外にも全天球写真が撮れる機器を紹介しましたが、Thetaも動くスマホも大きな電気屋であればあると思うので試してみてから購入することをお勧めします。


2015年5月27日水曜日

福岡県_筑前町_砥上観音塚古墳(Ver1.0L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。





 ※装飾のある砥上観音塚古墳。Thetaで撮影した全天球写真は装飾を判別するほど良くはありません。 意外と3Dモデルのほうが、装飾を判別できます。 装飾を綺麗に3Dモデル化するために点群の解像度を落とすなどやってみたのですが、 結局は最適距離で3Dスキャンのエリアが重複しないよう気をつけるというのが現状最適解のようです。 

また、山の中の石室の中で携帯圏外。Macbookの設定でインターネット接続の無いネットワークに接続できず Skanectを使った3Dスキャンが出来なかったのが心残り。。。 (後で設定があることを確認。最悪スマホを石室外の圏内に置いてそこからのWi-Fiエリア構成も有り得たかも・・・)

2015年5月24日日曜日

茨城県_かすみがうら市_富士見塚古墳(ビューのみ)



※あまりにも青空が綺麗だったため、3Dスキャンの使える場所はありませんが富士見塚古墳の墳丘上をストリートビュー化。立地感を表現するのに全天球はいいですね。

2015年5月17日日曜日

GW再び九州へ

半年もしないうちに再九州探訪です。
第一の目的は、私が使用している”石室を3Dスキャンでデータを残す手法”を興味を持って頂いた蕨手様、筑後国造様、スカイトレッカー様、oobuta様&ある学芸員様へお見せすること。
こればかりは、手順や機器をお伝えするだけではなかなか伝わらないというのを自治体様との調整でいやというほど味わっています^^;
説明下手なのもありますが。。。


副目的として
・装飾古墳(線刻や装飾)への再チャレンジ(筑後川流域)
・出土物(石甲/石棺)の記録チャレンジ(臼杵)
・記録したことの無いエリアの追加(岡山・静岡)
・横穴墓のバリエーション追加(豊前あたり)
などを考えていました。

今回チャレンジもしくはチャレンジしようとした古墳は以下のとおり
・牟佐大塚古墳(岡山)→吉備三大石室?
・こうもり塚古墳(岡山)→吉備三大石室?
・鳶尾塚古墳(岡山)→天井石最大級
・箭田大塚古墳(岡山)→吉備三大石室?
・緑山古墳群(岡山)→おすすめ
・大坊古墳(広島)→道中発見
・尾市1号墳(広島)→珍しい十字→雨天につき断念
・田上2号墳(広島)→道中発見→天井石のない古墳での雨天時スキャン検討
・下山古墳(大分)→石甲/石棺
・臼塚古墳(大分)→石甲/石棺

・筑紫川流域の装飾古墳など


・夏吉1号墳(福岡)→石棚が側面設置
・水町遺跡(福岡)→長い墓道&脇横穴墓
・興覚寺後古墳(静岡)→片袖
・見徳古墳(静岡)→在地系?



筑後川流域で実施した内容は、



をご覧ください。



一先ず情報共有しておいたほうがよさそうな情報を幾つか。

牟佐大塚古墳:
羨道部に水溜りが出来、飛び石が設置されそれを渡って玄室まで行くことになります。
ヒカリ藻が繁殖している旨の看板があり、排水は考えていないようです。

鳶尾塚古墳:
そこそこ人が通った道があるので、古墳の位置がわかっていればそれほど難しいアプローチではありません。先輩方のおかげです。

緑山古墳6号墳:
4号墳脇から見学路的な感じで道が続いているため、4/6/7/8は流れでみれます。
今回時間が無く、6号墳のみを全天球/3Dスキャン。
3Dスキャンと全天球撮影でここだけでも1日楽しめそうですね。
ただ、岡山の有名石室周っているとだんだんサイズ感がおかしくなってきます。
(3Dモデルを作成していくとデフォルトの枠(12mサイズ)からはみ出す・・・)

下山古墳:
西側から一気に駆け上がるルートがあるのだとか・・・

臼塚古墳:
石甲/石棺は覆屋の下にありいつでもみれますが、事前に連絡しておくと一部の出土物も見学させて頂けるようです。

水町遺跡:
ちゃんと申請すれば横穴墓の柵を開けてくれるような話がありました。
今回は時間が無く、柵外からのスキャンを実施です。



なんだかんだで
走行距離2650kmほど
3Dデータ約10Gbytes(今回かなり簡易版の割合が多かったにもかかわらず)
全天球写真 200枚
と、年末実施並みにデータが増えました。(記事化待ち古墳の皆さんには追加済み)

さて、以前のものも含め少しずつでも作成していきましょう。

2015年5月10日日曜日

千葉県_長柄町_長柄横穴群8号墓(Ver1.0L)および第1支群第1小支群2小支群


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。


※登録したストリートビューでなぜか人気のある長柄横穴墓群。珍しい高壇式の横穴墓で人が上ることさえ難しい形状です。
第2支群ほどではありませんが、第1支群でも3月下旬時点で山ビルがいくらか生息/活動していました。雨後や水場は注意!


※ここも非常に濃密にストリートビュー化しています。




※長柄横穴墓第1支群第1小支群
隠れきれていない人が見えます・・・



※長柄横穴墓第1支群第2小支群
今回の8号墓を含む小支群です。

2015年5月5日火曜日

奈良県_明日香村_石舞台古墳玄室および露出部分(Ver1.1L)


 3Dモデルを閲覧できない場合はSketchfabの使い方_3Dモデル閲覧_その1を参照して確認してください。



※石舞台古墳。実は上面の”石舞台”も撮影していました。全周を撮ったのですがパーツ数が多いため手作業では誤差が多くなり360度の石舞台は断念。右側面のみを玄室モデルにつなげたものです。前後の天井石境目のみを目印に結合しているため、誤差は大きいと予想されます。
上面がスキャンできないのは上三川町愛宕塚古墳と同様で、こうなってくるとドローンが欲しくなってきますね。

2015年5月1日金曜日

Sketchfabで凹凸が見やすくなりました

前回の石貫ナギノ横穴墓8号(Ver1.0)からSketchfabのサムネイルで使用しているMatcap。あまり詳しいことはわかっていないのですが、凹凸がわかるように3Dモデルの質感などを簡易的に設定できる機能のよう。いままでは、Demoの一瞬だけMatcap表示されていました。

この機能を使うとタイトルに”L”がつくRoomcaptureを使用した3Dモデルと”L”がつかないSkanectを使用したモデルの違いがかなりはっきりとわかります。


石貫ナギノ横穴群8号墓 軽量版3Dモデル石貫ナギノ横穴群8号墓 通常版3Dモデル

上の二枚は石貫ナギノ横穴墓8号3Dモデルの石屋形正面から撮影したスクリーンショット。
左がLバージョン、右がノーマルバージョンです。このくらいの画像サイズということもありますが、差は無いように見えます。実際に見学したことがある方ならLバージョンのほうが現物に即したように見えるかもしれません。

しかし、これをSketchfabのOption設定”MatCap”を選択すると一変します。



同じ位置からのMatcap表示。
左がLバージョン、右がノーマルバージョンです。石屋形の左袖の窪みや屋根の穴などLバージョンでは微妙な表現もノーマルバージョンでは表現されていることがわかります。(奥壁に円状の窪み?)


この違いは、iPadのみで済むRoomcaptureとPCに処理を任せるSkanectの取得できる点群データ量の違いによるもの・・・と思います。データ量が数倍ほどになることテクスチャの色がややぼやけたものなるのがデメリットでしょうか。
石貫ナギノ横穴墓8号のLバージョンが1登録で全体を表示しているのに対し、ノーマル版が最低3つを登録を使用しているのはその取得データ量の差によるものです。


また、このMAPCAPはもうひとつの効果があります。光源に対して3Dモデルを移動/回転できるため、3Dモデルに僅かでも凹凸が記録されていると最適な方向から見ると線刻や加工痕と思われるものが見えやすくなります。

再び石貫ナギノ横穴墓8号3Dモデル石屋形の右袖ですが、同じ場所を写しても連続三角紋だけが見える角度(左写真)、三角紋に重なる縦方向の筋が顕著に見える角度(右写真)などがあり、バーチャル見学をしているだけで何か発見できるかもしれません。
(大刀刀身の横線やその下の小さな円紋?とか 記事を書いてて気がつきました。)



 



雑な加工痕だと2mサイズの3Dスキャンでも見つけることが出来るので、時間があれば”RoomCapture””Skanect”ともにデータを撮っておきたいですね。